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【2024年(令和6年)与論島豪雨災害 備忘録】経験してわかった災害の怖さと今後の対策

離島移住生活
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こんにちは、メグミです。
2024年11月上旬に与論島で発生した豪雨災害。災害救助法が適用されるほど、大きな被害が発生しました。
 
私は今回の豪雨で初めていわゆる「災害」を経験したのですが、これまで全国各地で起こった土砂災害のニュースを見ていて「何故こんなひどくなる前に避難しなかったんだろう、対策しなかったんだろう」と思うことがありました。ですが実際に自分が経験したことで、災害に何が起こっているのかがよくわかりました。
あくまでも私個人の視点になりますが、備忘録として書いていきたいと思います。
 
与論島豪雨災害発生当時の状況についてはこちらのブログでまとめました。気になる方はこちらもご覧ください。
↓↓↓↓
別ブログ:【2024年(令和6年)与論島豪雨災害 備忘録】実際の災害発生時の状況

1. 台風とは違い、災害は予報を変えて急にやってくる

与論島には大きな台風が毎年直撃するので、与論島民は大雨や強風への対策には慣れています。
しかしそれはあくまでも何日も前からの気象予報があり、事前に対策を取れるからです。

今回の災害は急にやってきました。雨が降る予報は何日か前からありましたが、猛烈な雨である予報ではありませんでした。
また、当日雨が強くなってきた昼の12時頃から雨雲レーダーでの予報を見ていましたが、その時は雨は夕方頃に弱くなり状況が良くなる気配すらありました。しかし、時事刻々雨雲レーダーの予報が変わり続け、予報もあまり当てにならない感じでした。

浸水被害が発生すると分かっていれば何かしらの対策が取れたのかもしれません。しかし対策する時間を与えてくれないのが災害なのだと実感しました。

2. 危険が迫っていることを正しくリアルタイムで知ることはなかなか難しい

携帯電話の中に入れている防災アプリから通知される「豪雨予報」や「警報」の情報がリアルタイムの情報源のほぼ全てでした。
ただそれは島全体に対するものなので、「島の〇〇で道路の冠水が起きていて通れない」といった具体的な情報は得られず、島在住の方のSNS(特にインスタグラムのストーリーズ)を見て知るということばかりでした。

当時、島では町内放送が何回か流れていたそうですが、建物の中にいると雨の音でかき消されて何も聞こえませんでした。

ニュースで報道されているような被害状況がよくわかる映像や写真を見れば一目で危険な状態だとわかりますが、実際災害の最中にいる時はその判断材料はありません。
携帯電話から通知される情報と自分が置かれている状況を考えて、危険であると判断する必要がありました。

与論島に住んでから、昔冠水した場所を聞いたことがあり危ない場所は何となく知っていましたが、これがもし観光で来た土地勘のない時だったら、危険な移動をしてしまう可能性があるかもしれないと思いました。

3. 状況がこれ以上悪くなることは無いと思ってしまう心理

これは私に起こったことなのですが、何も根拠は無いのに「これ以上ひどくなることはないだろう」と思ったり「これから状況は良くなっていくだろう」と思ったりします。今まで経験したことがないことに対する想像力が乏しいのが理由かもしれません。また、雨雲レーダーを見ては、少し雨が弱くなる時間帯を探していましたが、それは「状況が良くなる」情報を探して、安心したかったのかもしれません。

仕事場から出れない状況になって初めて、身動きが取れない現実と災害の恐怖と向き合うことになりました。

4. 仕事など目の前にあることを優先してしまう甘さ

私は災害発生当日、デスクワークの仕事をしていました。夕方までの時間拘束されている仕事だったのと、与論島外の方との仕事(いわゆるリモートワーク)だったので、与論島の雨の状況をリアルタイムで仕事相手の方は知りません。
また、前述した「これから状況は良くなっていくだろう」という心理状態にありますし、お仕事先の方に迷惑をかけたくないという思いがあったので、仕事を中断するという選択肢はありませんでした。

漏電や停電が発生したりネット回線が接続できなくなったら、仕事は強制終了となっていたと思います。ただ、この日は幸いにもその状況にはならず、仕事をし続けることができてしまいました。
結果、仕事場から退避するタイミングを逃してしまいました。

5. 無理してでも帰らなければならない事情があった時に、良くない選択を容易にする可能性

私は災害発生当日は自宅に帰るのを諦め、仕事場で夜を明かしました。私の場合はその選択ができましたが、もし子どもがいて子どもが1人で自宅で待っている状況であったり、自宅が危険で避難すべき危険な状況なのに自力で動けない老人や怪我人がいたら、無理してでも自宅に向かっていたかもしれません。
「自らの命は自らが守る」が災害時の避難行動だとは理解していますが、それができるのかは正直だいぶ怪しいと思ってしまいました。
 

まとめ

過去の災害の事例を見たり、今後起こりうる災害に関連する情報を見たりする中で災害に対する心構えを持っているつもりでしたが、考えが甘い面があると痛感しました。

広く知られている一般的な災害対策は必須ですが、自分の生活圏内の土地の特性に応じた対策がもっと必要だと感じました。

おまけ:災害後に仕事場の災害用備品・備蓄を拡充させました

与論島は小さい島です。仕事場から自宅までそこまで遠くないので、災害が発生しても仕事場から自宅には帰れるだろうと思い、仕事場の備蓄をあまりしていませんでした。

そのため、今回仕事場で急遽一晩を明かさなくてはならなくなった時に色々と不便がありました。その反省をふまえ買い揃えたものを紹介したいと思います。

長靴

道路が冠水した時の必需品です。おしゃれかどうかは問答無用。ゴム製でソールがしっかりしていて、膝まで長さがあり、口を絞れるものが実用的です。濡れないためというのはもちろんですが、何が流れ着いているかわからないところを歩く時の安全確保ができるものを選びました。

レインウエア

豪雨災害時に傘は全く役立ちません。外にどうしても出なくてはならない時はレインウエアが必要です。
価格はピンキリ、デザインも様々ですが、長靴同様おしゃれかどうかは問答無用。歩きやすく安全な上下セパレート型で、長時間雨に打たれても雨が染み込んでこない生地で価格が2000~3000円台の手頃なものから選びました。

色は雨の中や夜でも目立ちやすい明るい色から選びました。

どんな電池も使える懐中電灯

単1〜単4の電池ならどれでも入れられて使える懐中電灯を購入しました。単1電池もストックとしてあわせて購入しましたが、それがなくなってもエアコンやテレビのリモコンから電池を抜いて使うことができるのが良さそうでした。
私が購入したものはランタンとしても使えるのでとても便利そうでした。

防水仕様のヘッドライト

日が沈んで暗くなった時に雨が降る中歩いて避難する必要があったら、雨に濡れても壊れず手で持たなくても良いライトが必要だと思ったので用意しました。登山用品メーカーの信頼できる品質のもので、初心者でも使いやすいと評判のメーカーのもの選びました。与論島の夜は本当に暗いので、日常でも夜の徒歩移動時に使えます。

アルミの寝袋(仕事場で眠るのに困らないようにするためのもの)

仕事場にはアウトドア用のソファを置いています。これはベッドにも変形できるのでとても役立ちました。床に直接寝なくて済み、体の痛みや床から伝わる寒さを防ぐことができました。

 
ただ掛け布団的なものは用意がなく、もう少し寒くなったら眠るのは厳しいと感じました。(災害が発生した時の与論島の気温20度くらいでしたので今回はどうにかなりました。)
 
とはいえ仕事場に日頃使わない寝具を置いておくのは邪魔ですし、寝具を揃えるのはコストもかかるので、アルミの寝袋を購入しました。数百円から購入できますし、寒さをしのぐ目的は達成できそうです。

 
薄手でコンパクトな寝袋の購入も現在検討しています。

長期保存食

いつも仕事場でのお昼ご飯は持参しており調理することがないので、いわゆる「ローリングストック」ができるものを置いていませんでした。

夜ご飯を買いに行こうと気づいた時には、近くのスーパーはもう店を閉めて買いに行けず、道が浸水していたので島のコンビニ的なお店にも買い行けず、たまたま仕事場にカップ麺とパックのご飯が家にあり、カップ麺を夕飯に食べました。

その時は暖かい汁物が食べたかったのですが、心理的に不安な時は体の中から暖かくなるものが食べたくなるんだと思ったので、長期保存できるお味噌汁を購入。

 
ガスや電気が使えない場合に水だけで戻して食べられるお米も用意しました。おかずや果物の缶詰類はスーパーで調達。

 
甘いものも好きなので長期保存できるようかんを用意しました。

モバイルバッテリー

仕事場には容量が大きめのモバイルバッテリーを常備しました。日本のメーカーのエレコムのものから選びました。

ポータブル電源も欲しいのですが、高くてなかなか手が出せない現実があるので、仕事場にではなくまずは自宅用に購入したいと検討中です。

その他:水やトイレの凝固剤

仕事場なので、数日過ごせる分を用意しました。水は2リットル6本入りをスーパーで購入。1箱は常に残るように使いながら購入していくことにしました。トイレは使用期限が15年と長く置いておけるものを用意しました。


いかがでしたか。あくまでも私の与論島でも豪雨災害を経験した上での話になりますが、参考になりましたら嬉しいです。
私も今一度防災対策について考えていきたいと思います。